脳や身体にストレスなど負荷がかかる時、チックは増える

チック症状は基本的に身体に負荷がかかる時、チックの衝動(前駆衝動)が強くなり、その結果普段よりチックが増えてしまう場合があります。

では身体に負荷がかかる時とは、具体的にどの様な時でしょうか?

①精神的なストレスを感じる時

不安、緊張、怒り、不満、興奮、お子さんであれば注意を受けた時や、楽しかったり嬉しかったりと興奮している時、一時的にチックが悪化してしまうこともあるでしょう。

②頭を使う時

勉強中(授業や宿題)、ゲーム中(特に攻略が難しい物)、難しい課題を行っている時など、脳に負荷がかかりチックのムズムズ感が強くなります、スマートフォンを触って何かしようとした時など突然チックが増える事ありませんか?

③肉体的なストレスを感じる時

筋肉に激しい負荷をかけている時(キツい体制の維持など)や、強い痛みなど体に刺激を感じた時、強いチックの衝動に駆られる時があります。

しかしスポーツは基本的にチックを軽減させてくれる事が多いかと思います。

そして姿勢によってもチックが軽減する場合もあります、当事者にとって楽な姿勢が個々にあるかと思います、是非それを見つけてください、少しは楽に生活する事が出来るようになると思います。

※逆に痛みにより一時的に前駆衝動が軽減することもあります、これが自傷系の複雑運動チックを悪化させる要因の一つでもあります。

④特に何もする事がない時

よくリラックスしている時にチックが増えてしまうことがあります、ストレスがないのに何故だろう?と思われるかもしれませんが、意識が特に向くものがないからこそ前駆衝動が余計に気になり、その結果チックが増えてしまうのだと思います。

何かに心地よく集中しているとチックが出にくいというのはよく知られた事だと思いますが、その逆のパターンとお考え下さい。

つまりチックの前駆衝動とは意外とちょっとして事で気にならなくなる程度の僅かな衝動であったりする場合もあるのです。

その衝動(前駆衝動)がチックの根源であり、それらが成長と共に消滅するかしないかが完治のポイントだと私は思います。

※記事は私個人の経験や認知行動療法(ハビットリバーサル・呼吸法)のセッションを行っているクライアントのご意見を参考に投稿させていただいております、従って必ずしもこの限りではありません。