チックが多く出ていても学校に行かせるべきか?

皆さんはチック症・トゥレット症のお子さんから、今日はチックが酷いから学校に行きたくないと言われた場合どうしますか?

または、親御さん自信がお子さんが学校行事やイベントに参加している時、チックが普段より増えているからと無理して行かせず休む事を勧めますか?

これは親御さんからよくご質問される悩みの1つです。

様々な考えがあるかと思いますが、私はこの様にアドバイスします

『 出来るだけ当事者の意志を尊重してあげて下さい 』

・チックを理由に学校へ行きたくない場合

若しかしたら、学校では必死にチックを我慢している為、疲れてしまうのかもしれません

若しかしたら、学校にはチックを理由に虐める子がいるのかも知れません

若しかしたら、自分のチックがクラスに迷惑をかけているのではないかと心配になっているのかも知れません

親御さんからすれば、休み癖がついて不登校になってしまったらこの先どうなってしまうのか…

勉強に遅れをとってしまったら、中学、高校、その先ちゃんと就職して自立することができるのだろか…と親御さん自身も不安に駆られてしまうかも知れません。

しかし先ずは当事者のストレスを可能な限り減らす事、学校に問題があるのなら先生方に改善を求め、お子さんが学校に行ける環境を整える。改善の難しい問題ならば、無理して学校へ行く必要はないと私は思います

私が子供の頃は発達障害者支援法もなく、現在の様に学校のサポート体制も整っておりませんでした。当然障害への配慮もなくただただ耐え抜いておりました、チック症状を我慢し過ぎた結果か何度も学校で倒れ、その都度救急車で病院に運ばれていました。

『チック症状のあるお子さんに対して特に注意すべき事』

生活に支障が出るほどチック症状を悪化させないこと

精神疾患等の二次障害を併発させないこと

親子の絆、信頼関係、家だけには当事者の居場所が必ずあると思える環境作り

時に当事者は、学校や職場、公共の交通機関、スーパーやレストラン、どこに居ても冷たい視線を浴び、自宅においてまで落ち着ける場所がない方がいます、かつて私もそうでした

チック症状が精神的負担から悪化してしまえば、より重度のチック・トゥレットになってしまう可能性も

不安障害、強迫観念や脅迫行為が強くなる、抑うつ状態になるなど、二次的障害が発症、強くなってしまうと問題がより深刻になってしまいます。

・一方で、チックが悪化するからと当事者の行動を保護者が制限する場合

当事者自らが意欲的に行動していること、望んでいることに対して、チックが酷くなるからとその行動に制限をかけることは、逆に当事者にとってストレスになってしまう場合も

その様な時は、チックが出ていてもお子さんの意志を尊重し是非チャレンジさせて下さい、そして親御さんは全面的にそれをサポートしてあげて下さい。

チック症状があっても、環境によって私達は意欲的に学び、前向きに行動し、明るく生きて行く事が出来ます

目標を持つ、何かに興味を持ちそれに集中する、その様なきっかけがチック症状を乗り越えるきっかけになる事も

その様な姿勢になれるまで、焦らず大きな心で当事者を見守り支えて頂けたら、時が来れば自ら歩み出すでしょう、仮にそれが何年も先であったとしても。

当事者は拘りが強く時にとても頑なであります、簡単なことではありませんが、強制ではなく自らの意思で動き出せる環境を是非整えてあげて下さい。