CBITによる音声チックの改善方法

東京大学医学部附属病院で受けたCBITのセッション及び公認心理師・臨床心理士よりご教示頂いた事、独自に学んだ認知行動療法、更に実体験から効果のあった音声チック(叫び声・汚言症・発声など)のコントロール方法・対処法の基本をお伝え致します。(その他のチックはまた後日)

①.音声チック(ここで言う音声チックとは口から音を発するチック)の前駆衝動(ムズムズ感・違和感など)又はチックシグナル(チックが出る前の体の反応)を感じたら

②.口から5秒かけて、深呼吸の様に深くゆっくりと息を吸う、前駆衝動を感じている時に難しいかもしれませんが、出来る限りリラックスしナチュラルに、目を閉じて行うのも良

③.2~3秒間息を止める

④.5秒以上かけてゆっくり鼻から息を吐く

⑤.②③④を前駆衝動が消失、若しくは一定レベルに軽減するまで繰り返す(最低1分以上)、正しい呼吸法を行えていれば前駆衝動は軽減します。

⑥.前駆衝動若しくはチックシグナルを感じる度①~⑤を日常生活の中で常に行う事により、前駆衝動を感じる回数、衝動の強さが徐々に軽減し、音声チックを改善する事が出来る。

※何故衝動が減るのか?

正しくは衝動を起こしにくくすると言うべきでしょう。音声チックが出ている時(音声チックだけとは限りません)呼吸はどうなっていますか?おそらく乱れた呼吸をしていると思います、音声チックの衝動が起こる前どの様な呼吸をしていましたか?実はそれがチックトリガーの1つ、答えはそこにあります。間違った呼吸をし続けている事が前駆衝動を常に起こし続けその衝動を増幅させています。

チックを改善出来る理由は他にもまだあるのですが、話すと少し長くなるのでまた改めて。

音声チックを改善するためには呼吸法をトレーニングし、自ら呼吸をコントロールかつ整えられる様になることが大事

私はCBITやERPの理論を学び、自分自身に自らセッションを行っています。様々な呼吸法を試し、その結果、音声チックの衝動を減らし、確実にコントロールする事が可能になりました。実はとある仮説を立てセッションを行っているのですが、その根拠は残念ながら客観的にまだ証明できていません。しかし私の中で確かに感じている事です。現在それを少しでも証明出来たらと更に検証中です、その内容はまた後日。

上記の呼吸法をCBIT(シービット)では拮抗反応又はチックブロッカーと呼び、これらを日々行う事をハビットリバーサルトレーニング(habit reversal training/HRT)といいます。

軽症の方若しくは呼吸法の習得が早い方であれば1日で効果を感じれる場合も、重症の方、難治性トゥレット症の方はここから応用を効かせたり、その他のトレーニング等(要カウンセリング)を行う事により改善可能です。

呼吸法の習得には人によって少々コツが必要かもしれません、やり方がわからない、上手く効果を発揮できない方は当会のオンラインコミュニティよりご質問頂ければ可能な限りサポートさせて頂きます。

※認知行動療法(CBIT・ERP等)は当事者が主体的に行うべき療法、当事者が行動療法を望まない場合は決して無理強いしないで下さい、強制では効果を発揮できません。またCBITは万人に効果があるとは限らず、改善度合いも個々様々、完治を目指すものではなく、前駆衝動を軽減しチック症状をよりコントロールしやすくするチック症・トゥレット症(トゥレット症候群)に有効な認知行動療法です。