自律神経とチック症トゥレット症(トゥレット症候群)の関係性

自律神経が不安定だとチック症状も悪化するのか?

そうだとすれば自律神経を整えればチックは軽減するのか?

そんな事を考えた事はありませんか?

「今日は普段よりチックが酷いな…なんでだろう?」

「学校で嫌なことでもあったのかしら?」

「それとも天候のせいかしら?」

当事者はもちろんお子さんのチックの波に一喜一憂していませんか?

では、どのような時にチックが悪化するのでしょう?

  • 興奮している時
  • イライラしている時
  • ストレスを感じている時
  • 食事をしている時
  • 勉強をしている時
  • 疲れている時
  • 嫌な事があった時
  • ゲームをしている時
  • リラックスしている時…etc

※リラックスしている時にチックが増えてしまう方は、リラックスしているが故に、通常より前駆衝動を敏感に感じ、チックが増えてしまうのだと個人的に考えております。本来はストレスの少ない状態がチック症状を軽減します。

逆にどんな時にチックが軽減するのか?

  • 寝ている時(基本チックは出ない)
  • 好きな事に集中している時
  • 適度な緊張がある時
  • 運動をしている時
  • 歌を歌っている時
  • リラックスしている時…etc

簡単に思いつく事を並べてみましたが、自律神経との関係性…どう思われますか?

そもそも自律神経とは

内蔵の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために、私達の意思とは関係なく24時間自律して働き続けてくれています。

日中や活動しているときに活発になる「交感神経」と、夜間やリラックスしているときに優位になる「副交感神経」の2種類があります。

2種類の神経がどう作用するかによって、心や体の調子が変わります。

交感神経が強く働くと、血圧が上がり、心と体が興奮状態になります。

一方、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少、心と体がリラックスし休んだ状態になります。

実は数ヶ月前、栄養療法を開始する前に、私自身の自律神経のバランスがどうなっているのか「Car Pod」という医療機器を用いて病院で検査して頂きました。

この様な機器を体に装着し
仕事中や就寝時など丸一日計測いたしました
データは専門機関に送られ
後日医師より結果が伝えられます(検査は保険適用数千円)

検査結果はA4用紙4枚程度に様々な結果が記載されているのですが、今回注目して頂きたいのが上記のデータ、赤い線が交感神経、青い線が副交感神経です。

通常は交感神経がもう少し下のラインを上下するのですが、私は常に交感神経が高ぶっているようです

そして最も注目すべきは、黄色い縦線内の就寝時、通常は副交感神経が優位になり赤い線と青い線の上下が逆転しなければならないのに、私の場合は就寝時も交感神経がやや下がるも副交感神経より優位な状態が継続しています。

更に就寝時は通常何回も繰り返すはずの寝返りの動作の記録が一切なく、同じ姿勢のまま朝を迎えている

何が言いたいかというと、浅い眠りではなく、寝返りすらしないほど深い眠りに入っているのに交感神経が優位のままであるという事

つまりトゥレット症(トゥレット症候群)である私は自律神経が正常では無いというデータが示されたのです。

若しかしたらこの結果はトゥレット症とは関係なく、原因が他にあるという可能性もあるのかもしれませんが、栄養療法検証後、チック症状やトゥレット症のその他の症状に改善が見られた場合、再度自律神経の検査を行い、そのデータに変化がないか調べてみたいと思います。

ただ、現段階での個人的意見を述べると、トゥレット症・チック症と自律神経の関係性は密接であるのではと考えています

なぜなら、私が当事者に指導している『呼吸法』がチック症状や強迫を伴う症状を改善させているからです

呼吸法には副交感神経を優位にするリラクゼーションの呼吸もそのテクニックの1つにあり、その呼吸を行っている間はチックが出ない、若しくは軽減します。

その他副交感神経を優位にする方法は多々あります、湯船に浸かる、リラックスする音楽を聴く、マッサージをする…etc、このような方法でもチックの前駆衝動をいくらか軽減出来る場合があります

当然ながら寝ている間はチックは発生しません、そして副交感神経が最も優位に働いています。

チック症状はストレスでも悪化します、副交感神経を優位にし、脳をリラックスさせることも大切です

副交感神経を優位にする方法は、調べると様々な方法がみつかります、ご自身にあった方法を探し、試してみるのも良いかもしれませんね。