認知行動療法(CBIT・ERP) を行って感じた事Part2

※TSブログでは私が行った治療などの個人的見解を投稿しております、医学的根拠(論文や明確なエビデンス)がない内容もございます、その点を考慮した上で皆様の治療の参考にして頂けたらと思います。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

チックを習慣化させない事はとても重要”習慣”を改善出来るのが認知行動療法

しかし初めてチックを出した時に感じるチックを出す前の体・脳の違和感

言わばチックが”習慣”になる前の前駆衝動の原型

習慣や強迫など精神的要因の全くない純粋な前駆衝動

「衝動のOriginal」とでも言えばよいのでしょうか

これが弱ければ行動療法でかなり改善可能、しかし「衝動のOriginal」がそもそも強ければ、外見的に見えるチックは一時的に軽減できたとしても、当事者本人が体・頭で感じるoriginal衝動は消えない、難治性トゥレット症の私は常にoriginal衝動と戦っています。

original衝動が強い当事者は、長時間行動療法を行っていればかなり疲弊してしまうかもしれません、私達はチックをコントロールしながら日常をこなさなければなりません

自宅でリラックスしている時、好きな事に程よく集中している時などはチックを完全に消すことも可能です

しかしながら脳や体にストレスや負荷がかかる時

授業中や就業中にoriginal衝動はグンっと強くなる

この「Original衝動」が消滅するかしないか、「Original衝動」の強さがもしかしたらトゥレット症の完治、難治性トゥレット症かどうかの1つのポイントなのかも知れません

チック症・トゥレット症(トゥレット症候群)は大人になる頃には何もせずとも大概の方が自然に軽快すると言われています

  • 大人になるって一体いつ?
  • 大概の方って具体的にはどれくらいの人?
  • 軽快するって完治するの?

ネットで検索すれば様々な情報を仕入れることができます、しかし同時に様々な疑問があるかと思います、特に1番気になるのが難治性になるのか、チックは完治するのか?ではないでしょうか

残念ながらこれらは現医学で断言出来ることはないでしょう

Original衝動も成長につれてやがて消滅、軽快す子が殆どでそれと同時にチック症トゥレット症(トゥレット症候群)も快方に向かうのだと

しかしながら、今ご説明させて頂いた通り一つの仮説を私は検証しています

現状では私は難治性トゥレット症に当てはまります、では大人になった私のチック症状は治らないのでしょうか?

今分かっていることは

大人になってからもトゥレット症は改善出来る

お子さんなら改善の度合いも大きいはずです

私は難治性トゥレット症であるとわかった時点でDBS手術を行わない限り完治はおろか、改善すら難しいのではと思っていました

しかしながら、トゥレット当事者会の活動を行う中で再び治療に踏み切ろうと思い、その結果改善を実感しています

  1. 薬物治療…睡眠障害を改善、強迫に対処、強い拘りを軽減、チックの衝動を軽減
  2. 認知行動療法…CBIT及びERPにより、チックをよりコントロール可、強迫・心因性によるチックを軽減
  3. 漸進的筋弛緩法・ストレッチ・整体…筋肉の緊張(こり)を緩和、自律神経の改善(神経の通りを良くする)、姿勢等も改善する事により体の違和感を軽減、リラックス効果

上記がこれまで私が受けた治療で効果を実感しているものです

CBITではチックの前駆衝動を感じたら、その衝動をブロックする為の「拮抗反応」というものがあります、拮抗反応を簡単に説明すると…チックをしたくなる衝動「前駆衝動」を感じたら、そのチックとは相容れない動作、つまりそのチックと逆の動作を行いチックを出せない状況にする、つまりブロックするという事です

この「拮抗反応」と同様に前駆衝動に対処出来る方法が私の場合はストレッチや整体でもありました、ストレッチや整体では一部のチックに効果を感じる事ができました。

これから再度検証を行う予定ですが、ストレッチや整体がチックに効果を与えられるのであれば、鍼灸もやり方によってはチックを軽減できるのではと考えております

チックに対する鍼治療の効果は明確なエビデンスがない為、その効果に対し疑問視される方もいらっしゃるかと思います

チックに対し鍼治療でよく行われているのが、頭部に針を刺しそこに電気を流す治療法かと思います、以前私も試した事があるのですが、その時は正直効果があるのかないのかも分かりませんでした

しかし今は違ったアプローチで針治療を行う事により、もしかしたら私がストレッチや整体で感じた同様の効果を感じる事が出来るのではと思っています

しかしながら、冒頭に記載した「original衝動」に効果的に対処出来る方法は、残念ながら認知行動療法も含め上記の治療法ではないかもしれません、前回の投稿に記載した通り根治を目指す私は別の手段を選択する必要があります、そこで「食事療法・栄養療法」もこれから検証致します

経過はまた後日投稿致します。

※投稿は個人的見解、トゥレット症の治療は現状どれも万人に同様の効果がある訳ではなく個々様々です、しかしながらより確かな情報を発信出来る様努めています、予めご理解の程宜しくお願い致します。