チックに対する認知行動療法として、ハビットリバーサルを中心とするチックのための包括的行動的介入(Comprehensive Behavior Intervention of Tic Disorders: CBIT)が整備され、その有効性が小児および成人を対象とした大規模研究で支持されています。

ハビットリバーサル(ハビットリバーサルトレーニング)とは、❶アウェアネストレーニング(チックが起こる前の感覚に気付くこと)、❷拮抗反応トレーニング(拮抗反応を使用しチックをコントロールする練習)、❸ソーシャル・サポート(患者がトレーニングを適切に行う為のサポート)の3つの要素で構成されています。

CBITでは、ハビットリバーサルに加えて、当事者および家族へのチックに対する①心理教育、チックが起こりやすい環境へ介入し、チックへの影響を軽減させる②環境調整③リラクセーション法(腹式呼吸&漸進的筋弛緩法)を行います。

また、OCD(強迫症)に対する代表的な認知行動療法である暴露反応妨害法(exposure and response prevention: ERP)もチックに対して試みられています。

ERPとは、前駆衝動*に意識的に暴露しながらチックの出現を妨害することによって、前駆衝動への馴化を目指すものです。

強迫的なチックなど複雑チックがある場合、ERPを併用する必要性もあると筆者は考えます。

*前駆衝動とは、チックが起こる前の体の違和感(ムズムズやモヤモヤなど)のことをいい、この違和感が引き金となりチックが起こる可能性がある。

いずれにしてもチックへの認知行動療法を行うにあたって、当事者がチックを受け止めた上でコントロールしようという気持ちになっていること、治療への前向きな姿勢が大切です。

しかしながら、国内においてチックへの認知行動療法に対する専門家は非常に少ないのが現状です。

そこで筆者は、東京大学医学部附属病院の治験にて、この療法の専門家である公認心理師/臨床心理士の先生より詳しくご教示いただいた経験を基に、チックへの認知行動療法(ハビットリバーサル/CBIT・呼吸法・ERP)のオンラインセッションを無料にて行っております。

筆者は重度のトゥレット症当事者(YGTSS 38/50)でありましたが、ハビットリバーサルやERPを応用し、自らの力でチックを改善させて参りました。

当事者であるからこそ理解できるチックの感覚、奇声や自傷系チック等複雑チックに対する対処法、自身にも実際に効果があった方法など、実体験を交えてトレーニングを行っております。

チックへの認知行動療法は、行動療法の役割が大きく、ハビットリバーサル(CBIT)・呼吸法・ERPの要素を複合的に取り入れた手法がチックにより効果的であると筆者は考えます。

心理教育とチックが起こりにくい環境を整えながら、当事者自らがチックの前駆衝動を鎮め、チックをコントロールするスキルを身に付けるためのトレーニングを行います。

自分の力でチックを管理コントロールする手法を学び、チックの悪化を防ぐ、または悪化したチックを軽減できる可能性があります。

※チックへの認知行動療法とは、症状の完治を目指すものではありません、チックをより正しく理解し、間違った習慣・行動・思考を改善させ、チックを改善させる為のトレーニング、エクササイズの様な事を行います、従いましてその効果や改善度合いも個々に異なります。

*アメリカでのCBITの研究によると、9歳~17歳(平均年齢11.7歳)の当事者の52.5%、16~69歳(平均年齢31.6歳)の当事者の38.1%に効果があったと示されています(薬物療法を併用することにより、より良い効果が得られることがあります)。また、チックに対する十分確実な治療法はいまだ確立されておりません、症状とうまく付き合っていけるようになることも必要で重要な考え方です。

チックへの認知行動療法(ハビットリバーサル/CBIT・呼吸法・ERP)無料オンラインセッションをご希望の方は、先ずはこちらをご確認の上お申し込みください。

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【参考文献】金生由紀子「チック症群/チック障害群」『精神医学症候群Ⅰ(第2版)』(別冊日本臨牀No.37)116-129頁、日本臨牀社、2017.

【CBT(認知行動療法)改善事例】